Tom Clancy’s Splinter Cell Blacklist クリア感想
マルチは手を付けずにシングルキャンペーンクリア。一応シングルでも可能なミッションは全てこなして23時間かかった。
難易度はノーマルだが予想以上に難易度が高く何度もリトライすることになった。ステルス効果を高める装備だと敵に集中砲火されるとあっという間に死んでしまうので見つからないように色々と考えて進めるのは楽しかった。リトライはロードがなく気軽にできるの仕様も快適性を高めている。
ただ当初予想していた通り最終的には撃ちまくる装備にして正面突破するほうが簡単だった。
難点は操作が取っつきにくい場面があるところ。壁などに登る、ドアを開けるが同じAボタンに割り当てられているため思った通りの動作をしてくれない。カバーアクションも狙ったところをカバーしてくれなかったりするのもイライラすることになった。
イライラする要素としては敵として出てくるイヌとドローン。
イヌは匂いを嗅いでこちらを探知するため隠れていてもお構いなしに発見されてしまい、吠えまくることで敵を集めてしまう。音を出すガジェットを投げるとそっちに行くので回避することができるのだがめんどくさい敵だ。
もっとめんどくさいのは地上走行する小型戦車型のドローン。こちらを発見すると自爆攻撃をしてくる。さらにドローンを操縦している敵キャラがマップのどこかにいるのだが、こいつが健全なうちはジャミング装置によりスコープによる壁透視ができなくなるため敵の様子を探りにくい、そしてドローンを破壊してもいくらでも新規ドローンが湧いてくる。敵陣の奥深くにいることが多いドローン操縦士をさっさと見つけて処理することを心掛けないと不利な状況に追い込まれてしまう。
クリアしてから思えることはステルスとしてめんどくさいところが多かったなあということ。地味に見つからないように敵を処理していくのがステルスゲーの基本ではあるけれど、それだけではキツイものがあるので何か爽快感を感じる要素が欲しかったところ。
ストーリーは結構無茶苦茶。敵はアメリカの中枢インフラや軍コンピュータに簡単に侵入し麻痺させられるスーパーハッカー技術と、軍特殊部隊を壊滅できるほどの戦闘力をもっていてなんでもありだ。
そして主人公側はドラマ24のような世界中のなんにでもアクセスできる設備をもつ飛行機で飛び回る。
敵味方どちらも少数なのに現実離れした情報収集・機器制御技術があり各国の重要施設を舞台に暴れまわることになるが、それらに関連性が感じられず取り合えず世界各地のシチュエーション用意しただけに感じられる。
FPSに代表される現代戦を舞台にしたゲームだとよくある流れではあるけれど、潜入工作員としてのストーリーとしては話が大げさになりすぎているように感じた。
また、主人公とその一味たちにはこれまでのシリーズによる関係性があるのだが、自分のようにシリーズをほとんどプレイしていないと理解ができない。主人公と何かありそうな仲間や敵が出てきても置いてけぼりにされてしまうため盛り上がれない。
ゲームとして全体的にどっかでみたような内容の詰め合わせになってしまっているため、独自の何か強い要素を構築しなければ今後シリーズを続けていくのは難しいだろう。