Tropico 5 クリアした感想
Tropico5のミッションとキャンペーンをクリアしたので感想を書きます。マルチプレイは手を付けていません。
プレイ時間は97時間です。ステージ数が40個(ミッション×10、標準キャンペーン×10、DLC Waterborneキャンペーン×10、DLC Espionageキャンペーン×10)くらいはあったと思うので一つのステージに2時間ほどかかったことになります。
シミュレーション好きな私としてはかなり遊べましたがダメな部分も多くあるゲームです。
従来作より難易度上昇
私は前作のTropico4をやった経験がありますが、その前作より難易度が上がったと思います(難易度Normalでプレイ)。ほとんどのステージでゲームオーバーになって何度もやり直しました。
まず選挙で勝つことが一番難しいです。選挙期間中になるとライバル陣営による工作なのかわかりませんが支持率がガクッと下がるため、当選目安の支持率50%に持っていくために賄賂をばら撒くことになります。
住民の不安要素を改善しようとしても、それが支持率に反映されるには暫く時間がかかるため選挙期間中にできることは賄賂くらいしかありません。
この支持率ですが補正が掛かっているのか大抵50%前後で拮抗するようになっているため毎回苦戦させられました。
そして次に難しいのが反体制派との戦闘です。反体制派そのものの戦力は大したことが無いのですが島のどこに出現するのかわからないことが難易度を上げています。
今作では軍隊の移動速度が遅いため、近くに軍隊がいない場所で反体制派がポップし建築物を攻撃し始めると軍隊が到着する前に建築物が壊されてしまいます。これが安い建築物ならいいのですが高価な工場だったりすると再建するのに大金が必要、さらに再建中には工場からの利益が手に入らず資金不足になりがちと悪循環に突入してしまいます。
反体制派を出さないようにする方法はよくわかりませんでした。治安を上げても出てきたので厄介です。
資金繰りも難しいというか資金繰りはこのゲームの根幹なのであまり不満はありません。
使い勝手の悪いUI
コンシューマーゲーム機向けに調整したのかUIの使い勝手が悪いです。
建築物に割り当てる管理者が何人残っているのか?新しい管理者が登場したのか?これらはメニューを開かないとわかりません。
選挙の際に真っ先に賄賂を渡す相手である各派閥のリーダーもリストをスクロールしないと見つけられません。
建築物の回転と画面ズームがどちらもマウスのスクロールに割り当てられおり慣れるまで難しいです。
資源生産施設と消費施設、輸出入施設などで必要な物資の量と配送がわからないため、資源のやり繰りは感覚任せになってしまいます。
時代発展要素
これまでのTropicoになかった時代発展要素は良くも悪くもな内容となっています。
植民地→世界大戦→冷戦→現代と時代が進んでいき使用できる建築物や布告が増えていくわけです。
これは各時代毎にプレイのバリエーションを持たせることはできている要素です。
しかし時代を単体で見ると、それぞれでやれることが少ないためほぼ同じプレイになってしまいます。
私が一番やっかいな時代は冷戦で、支持率を上げるための要求は大きくなるけれども資金繰りは美味しい方法がないため要求を解決できない状況に陥ることが多かったです。自動車工場が作れるようになると資金は余裕になりますけどね。
Tropico感
シリーズ伝統のノリノリでバカっぽさのTropico感。これは薄まってしまったように感じます。
キャンペーンシナリオはぶっ飛んではいるのですがバカっぽさは無く、ゲーム中に流れるラジオの台詞も常識的になってしまいました。
残念感が強くなってしまった
なんだか理不尽な難易度、ダメなUI、悪いところが多い時代発展、ノリの悪さ、これらが強く表れすぎて残念な出来です。
前作から感じている私の不満としては小さな島をステージにしているのに島の一部(せいぜい四分の一ほど)しか使わないようなゲームデザインになっていることです。
これは通勤時間や運送時間といった制約があるため施設を密集させるほうが効率が良いことによるものです。
これを改善した突き抜けたノリのTropicoになってほしいです。