アウトレイジ 最終章 感想
アウトレイジシリーズ3作目にして最終章を見てきた。
このシリーズは本職のヤクザさんにも人気があり映画館がアウトレイジな雰囲気になるという噂が以前からネット上で流れていたため、自分としてもその異質な空気を感じたくヤクザさんが多そうな新宿バルト9まで行って干渉してきた。
結果は明らかな本職さんはおらず、ピッチピチのワンピースを着た女性や肩が大きく露出している女性を引き連れている男性が数人おり同伴の雰囲気を少し感じられるぐらいで自分としては思惑が外れてがっかりだった。
アウトレイジシリーズとして
1作目のアウトレイジ、2作目のアウトレイジ ビヨンド、この2つで感じたこのシリーズの魅力はグロくて怖くて画面を見続けるのがキツイと思わせるような暴力・殺害シーンと、凄まじい剣幕での口喧嘩・笑っちゃうくらいのメチャクチャな因縁付けだと自分は思っていた。
抗争の結果としてどんな勢力図になるか、誰が死ぬかはどうでもいい。
そんな気持ちで見に行った者としては、魅力が無くなって普通のヤクザ映画になっちゃったなーと感じた。
まず暴力・殺害シーンは大幅緩和されており、きついシーンはほぼ無し。グロそうなシーンも殺される前に描写が終わってしまうため肩透かしに終わってしまう。1・2作目でもあったアクション映画みたいな大量殺害シーンは健在だが、それしかないともいえる。
そして口喧嘩と因縁付けだがこれも大したことはなかった。どちらかが臨界点を越えてしまい殺し合いに発展しようなピリピリの雰囲気を醸し出す口喧嘩は無くなり、映画で見ると笑っちゃう因縁付けもなくなった。
1・2作目の暴力団担当の刑事や裏で暗躍するヤクザ幹部などもおらず、なにか淡々とヤクザの抗争が描かれる。
最終章として
たしかに続編は難しそうなエンディングであり、最終章の名に偽りはないと思う。
だけれどこのシリーズのエンディングは何かスッキリしないヤクザの抗争が終わらないようなものだったはず。特に主人公の周りでは事件が続いていく感じのものというイメージがあった。
今作では主人公周りの事件はほぼ全て解決しており、さらには少し感動的なシーンで締めくくられているため何だか変に盛大なフィナーレにしてしまったように思えた。
結局は
これまでのアウトレイジシリーズのようにいろんな意味で強烈にインパクトのあるシーンがなかった。今日見てきたのに既になんだかぼやけたイメージになってしまっている。そんな肩透かしだった。